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書斎の美術 ― 明清の玉・硝子・金工を中心に ―
開催期間
2011.07.162011.09.25
開催場所
泉屋博古館分館

明清時代には、素材の美しさと精緻な彫刻が一体となった素晴らしい工芸作品が多数制作されています。これらの作品は、中国では、宮廷や文人達の書斎で愛玩されましたが、その風は日本にも及んで、煎茶席などで鑑賞されました。

自然と人工の美が調和した明清時代の工芸作品は、清談を楽しみ清風を追い求めることを理想とした煎茶席にはふさわしいものとして、明治から大正期にかけて大変珍重されたようです。しかしその後、抹茶が流行すると、こうした煎茶席で使われた中国工芸作品は次第に忘れ去られた存在になってしまいました。

本展では、そうした明清時代の作品の中でも特に金工品・玉器・硝子器等を中心に展示して、この時代の工芸作品の高度な技術と美、そしてそれを愛玩した文人達の美意識を紹介することを目的とします。

文人達が同好の士と芸術文化全般の清談を楽しんだ空間で愛玩された作品たち。そこから、かっての先人達が憧れた理想郷の景色を垣間見ていただければ幸いです。
なお、本展に併せ、内藤湖南博士が旧蔵していた明清の文人の書も展示します(展示替あり)

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