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日本の書跡 ―かな古筆と近世雅人の書
開催期間
2008.10.182008.12.07
開催場所
泉屋博古館分館

本展では館蔵の住友コレクションより、古代から近世にかけての日本書跡を紹介します。コレクションを代表するのが、平安貴族の繊細な美意識によって完成された古筆切です。「寸松庵色紙」をはじめ、料紙装飾も美しい歌切、歌人の絵姿と代表歌を合わせた歌仙絵切、歌会でしたためた和歌懐紙など、平安時代後期から鎌倉時代にかけて高揚し変化した能書による和歌の造形をみることができます。

本来、巻物や冊子の一部であったこれらの多くは桃山から江戸時代前期に切断され、手鑑や屏風に貼られたり、掛幅に改装されました。天皇から貴族、大名、僧侶に芸術家――階層を越えて詩歌、茶湯、立花などを通じ交流したこの時期の教養人たちは、雅びな王朝文化に憧れを持ちこれらを「古筆」として尊重、さらに古典を新しい感覚で消化した個性的な書を残しました。室町時代以来の流儀書道を基礎に、平安の仮名に迫る上代様、空海の唐様を装飾的に発展させた大師流、さらには新たに中国から渡来した書法も取り入れた、実に多様な作品からは、闊達な時代の空気を読み取ることができるでしょう。特に東京初公開の「古筆手鑑」は、先人の筆に対する近世人の尊重、愛好ぶりを伝えてくれます。

かなの古筆から近世雅人の書まで今日なお鮮やかな墨の後をご鑑賞下さい。

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